居酒屋 近ちゃん 赤羽 - いざかや こんちゃん あかばね –
ジャンル 居酒屋/名物ママさん/飲み屋/焼き鳥/うまいビール/家庭料理/
目的シーン ちょい飲み/飲んでダベる/友人・知人と気軽な飲み/少人数飲み/ママさんと会話/
アクセス JR京浜東北線赤羽駅東口 徒歩3分
距離 赤羽駅から200mぐらい
金額 2,000円〜
営業時間 16:00〜21:00
定休日 毎週木曜日
住所 東京都北区赤羽1-18-6
電話番号 03-3902-8868
▼お店の外観 手書き風の看板が当たり前の風景として溶け込む。
▼店内 所狭しとキープボトルが立ち並ぶ店内。
1.誰とどんな目的で行ったか
このサイトは赤羽のよい店を探して紹介している。赤羽のお店をより深く知り、深く飲み、深く語る。
そんな志があるメンバーが有志で集まっている。もちろん僕もその一人だ。
最近の赤羽せんべろ人気でチェーン店も増えている。そういったお店は雰囲気も明るく気軽に入りやすかったりする。
ただ僕個人はいつも古くから続くお店にそこはかとない哀愁と愛着を感じいつも自然に吸い込まれる。
そして今回もそれは変わらなかった。
そして今回はいつにも増して人間味に溢れ、人情味に溢れたお店だった。多くは語りたくないお店。
あまり多くの人には知られたくないお店。ただ少しだけ伝えたい。
2.駅からのアクセス
一番街の本通りから左に折れるとちょっとした裏通りがある。この通りにはまだ入ったことのないお店がたくさんある。
本当の赤羽を知るにはうってつけの通り。その日は19:00ぐらいだったが時間が遅くなるにつれて表通りよりも千鳥足の人はこちらに流れてくる。
そのお店の並びの中に近ちゃんも。手書き風の看板が当たり前の風景として溶け込む。一人のお客さんがふらっと近ちゃんから出てきた。
その人と入れ替わるように僕らは中に入った。
3.お店の雰囲気&テーブルコーデ
「今日は終わりだよ・・・見えなかったの?外の電気消えてたでしょ。」
入るなり不意をつかれた。そう言われてみれば消えていた。(写真も撮った。しかし違和感がなかった・・・)
「カウンターとテーブル席どっちに座ればいい?」ママさんの言葉を無視するようにこちらも少しぶっきらぼうに不意打ち返しをしてみた。
「今日はもう本当に終わりだよ。でもどこでも座っていいわよ。」
とても不自然で適当なやりとりだが、その日不機嫌ではなかったママさんからは笑顔がこぼれ、一見さんだった僕らはどうやら入る許可をもらえたらしかった。
4.メニュー
ママさんへの興味が一気に沸き、よりママさんに近いカウンターに連れと一緒に座った。
カウンターに立つママさんの背中の壁には手書きのメニュー。
ずっと変わらない家庭的なおかあさんの料理が並ぶ。注文を迷っていると察したかのようにお通しを出してくれた。そして瓶ビールを注文。
5.ドリンク
瓶ビールのショーケースはカウンター側にあり僕らの手の届く距離。
「おかあさん、瓶ビールこっから取っていい?」
「お客さんにやらせたらねえ」
ママさんがサッと出てきてくれて栓を抜いてくれた。聞けばこのお店を守り続けて33年だそう。
お客さんとの距離感の取り方一つ一つが熟練極まりない。
6.お通し
「料理できる間これ食べてて。どこのよりも美味しいよお。」
彩り綺麗に整列したお新香。
口に入れると味もしっかり。
すべて手作りの料理というだけあってお新香一つとっても手抜きがない。
そこからは食べたいものを順番に頼んでいった。
7.食べたもの
◉ぎょうざ
「ぎょうざ。あ、もう今日は終わっちゃったよ。いや、やっぱりあったよ」
会話の1つ1つが辛口だけどユーモアラス。
今の言い方をすればツンデレ的。
一度思い切り突き放されて、そして引き寄せられる。
後ろに座っていた酔いが回って気持ちよさそうなおじちゃんは
「おれは4回通ってやっと(店内に)入れてもらえたんだよ」
「あんたらラッキーよ〜」
うん、そう思う。
なんで座らせてくれたんだろう。
◉牛スジ煮込み
「これはどうやら赤羽一番らしいよ。だって当たり前でさ、神戸牛のうまいところ仕入れて、2時間以上煮込んでるからね」
ママさんがとりわけまでしてくれて七味唐辛子をかけて熱々で食べる。「うん、これは美味い!」
お世辞ではなく、勝手に言葉が口をつくぐらい本当にうまい。「よくくるお客さんはもう言わないけどねえ」
どうだ参ったかとばかりにママさんが笑顔でジョークをかました。
◉ゴーヤチャンプル
「昔初めてこれ沖縄で食べたとき、なんだこの苦い食べもんは!って思ったのよ」
「でもうちで出してみたらいまや定番メニューよ。そんなうまくはないよお。」
そう言って謙遜しているけど顔は少し笑っている。だからやっぱりとても美味しい。上に乗った鰹節が熱で踊っている間に口にほうばった。
◉茄子味噌炒め
「これ食べて。美味しいのよ。」
お、自らで美味いと言った。お、待てよ。注文はしてない。しかしそこに嫌味は一つもない。
味の濃い味噌味がビールに合う。
「これもうまいねえ。」
そう返すとカウンター越しにママさんはまた笑った。
8.スタッフの対応
「さっき帰ったお客さんいるだろう。
ずっと出禁だったんだよ。いやだろうつまらないダジャレとか。他のお客さんのためね」ママさんの選択眼。
こうやって赤羽で愛されるお店を33年間かけて形作ってきたのだろう。とにかく明るく温かいワールドが10坪の空間に出来上がっている。
9.トイレ
行きませんでした。
10.総合感想
「あんたたち今日まるますやさんが閉まってるからきたんだろうお」(帰りにまるますやの前を通ってパシャ。たしかに閉まってる)
辛口トークなのに、ちょいと競合を気にしてたりもする。ママさんこっそり可愛い。
「ママさん、あそことは違う世界なので(比較しなくても)大丈夫ですよ。」心の中でそう言ってみた。
「またきてえ」
閉店後のお店だから飲んでたのは小一時間。
ママさんのお見送りも小気味良く、心が満たされるってこういうことか。ママさんありがとう。
★近ちゃんの写真★
※「近ちゃん」なんでこの名前なのだろう。聞こうと思って聞くのを忘れてしまった。
もう一見さんではない。次回は入れてくれるだろうか。
もし入れたとしたら次回の楽しみにしておこう。
ホームページ –
居酒屋 近ちゃん 赤羽 - いざかや こんちゃん あかばね –
- 酔っ払い易さ度: 70% ※ 酔う前に店内に入れるかが問題。
- 店員なつき度: 50% ※ つかず離れずのママさんの妙。
- 愚痴り易さ度: 90% ※ 愚痴なんかいくらでも聞いてくれるだろう。
- メニューの充実度: 80% ※ 数よりも質。家庭料理の満足度高し。
- ドリンクの充実度: 80% ※ もちろん飲み屋だもの。
- お一人さま指数: 80% ※ カウンターとママさんと会話もオツ。
- モクモク指数: 00% ※ モクモク感はなし。
- いた人のジャンル ※ 常連のおじさんと私達
- 隣人との密着度: 75% ※ 広くはないお店によい距離感を感じる。
- また行く度: 行く!!行く!!行く!!行く!!
※研究会独自の指標の為酔っ払ったその場の感想でして…
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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